2016年10月17日

褒め方マニュアル

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道徳的規範は、子どもが正しい行いをしたあとに親がどう声をかけるかによって形成される部分がある。


多くの人は子ども自身ではなく、その行ないを褒める。


「いいことをしたね。思いやりのあることをしたね」と。


行動を褒めることでその行動は強化され、子どもはますますよい行動をくり返すだろう。


しかしここで待ったをかけるのは、心理学者のジョアン・グルーセックが行った次のような実験だ。


まず、ビー玉を分け合いながら子どもたちを遊ばせた。


その後、数人を無作為に選び、その行ないを褒める。


「ビー玉をあの子にあげたでしょう。きみはいいことをしたね。とても素晴らしいことだ。人の役に立つ行ないができたね」


次に、その他の子どもたちに対しては、その子の人柄を褒めた。


「きみはいつでも、ほかの人を助けたいと思っているんだね。きみは本当に素晴らしい子で、人の役に立てる子だね」


人柄を褒められた子どもは、その後もさらに気前よく振る舞ったのだった。


二週間後、「人の役に立てる子だ」と褒められた子どものうち45パーセントが、入院している子どもを元気づけるために図工の材料を寄付したが、「役に立つ行ないができた」と褒められた子どものうちでは10パーセントに留まった。


人柄を褒められると、それを自分のアイデンティティの一部としてとり込むのである。


自分は単に道徳的な行動をとったのだととらえるのではなく、自分は本来、道徳心の高い人間なのだという、より統合的な自己概念が形成されていくのだ。


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ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

アダム・グラント 著

シェリル・サンドバーグ 解説

楠木 健 監訳

三笠書房より

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 (単行本) -
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とくに効果的なのは、8歳前後の子どものようです。


10歳の子どもはすでに自己概念がかなり確立されていて、褒め言葉の一つぐらいでは影響を受けなかったのかもしれないとし、5歳の子どもは年齢が低すぎて、単独の褒め言葉では、大きな影響を受けるまでにはいたらなかったのかもしれないと。


褒めるときは、人柄を褒める。


しかし、叱るときは行ないを叱る。


また、何かを手伝ってほしいときは、「手伝って」と言われるよりも、「お手伝いができる子になって」と言われたときのほうが30%近く手伝う子になり、


悪いことをしてほしくないときは、「悪いことをしないで」と言われるよりも、「悪いことをする人にはならないで」と人格に訴える言い方のほうが、悪いことをする被験者は半分になったという実験もあります。


「飲んだら乗るな」よりも「酔っ払い運転手になるな」のほうが良いということです。


そして、褒めるや叱るより、もっと重要なのは、以下のアドラーの言葉だと思います。


「『よくできたね』と褒めるのではなく、『ありがとう、助かったよ』と感謝を伝える。


感謝される喜びを体験すれば、自ら進んで貢献を繰り返すだろう」


褒めて行動を起こさせると、より大きく褒めないとやらない子になり、叱って行動を起こさせると、より強く叱らないとやらない子になる。


だから、感謝の言葉で相手の心を満たしてあげた方が、進んでやる子になるのですね♪
posted by まさる at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 名言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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